新公益法人の会計処理について
2006年11月13日

非営利法人総合研究所(NPO総研
主席研究員 福島 達也

新しい公益法人の会計に関する研究会が始まった!

 
 だんだん迫ってくる、公益法人制度改革三法律の施行(平成20年予定)に向け、新たに創設される公益認定制度における会計に関する事項を早急に決めなければならないのだが、いよいよ国が動き始めた。

 特に現行の公益法人が新たな制度の法人に移行するに当たっての会計処理等については、現行公益法人にとっても大変関心があり、早期の制定が望まれている。そこで、専門的観点からの検討を行うための研究会が行革推進室の元に設置された。その名も「新たな公益法人等の会計処理に関する研究会」(以下「研究会」という。)である。

 この研究会で検討されるのは、公益認定制度における会計に関する詳細事項、公益目的支出計画に係る会計に関する詳細事項、現行の公益法人会計から新制度の会計への移行の在り方、などである。

 委員は、公認会計士や会計を専門とする有識者が多く、いわゆる「評論家」のような人はいない。あくまでも専門的な見地で話が進むことになるであろう。

 気になる、今後の予定だが、平成18年10月26日に第1回会合が開催され、おおむね平成18年度中に検討を終了する予定とのこと。また、研究会の検討結果は、公益認定等委員会(平成19年度内閣府に設置予定)における公益法人制度改革関連法関係政省令の案に係る審議の参考とされる予定で、この研究会の話し合いからは目が離せない。

 非営利法人総合研究所では、この研究会の内容を吟味し、平成19年中に、税制や会計についてのセミナーを開催する予定である。


非営利法人総合研究所

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